うんことしっこ |
さて、品のないタイトルですが、脊損患者にとって排泄はとても厄介な問題で、かつ、必ずどうにかせねばならないことなのです。
まず、排便ですが、便秘傾向になる人がほとんどだそうです。実際、僕もその傾向です。過敏性腸炎で、毎日ピーピーで通勤電車が恐怖だったくらいなのに、全然出ません。では、どうするか?3日に1回出るように、薬を使うのです。それが出来たら排便問題はクリアとなります。
出産予定日の前日夜にプルゼニド(緩下剤)を2錠飲みます。そして、翌朝、出産となるのですが、僕の場合、難産になることがほとんどなので、市販の浣腸を使って強制排出します。スッキリ出たか出ないかの見極めが難しいので、1時間弱、トイレにこもることになってしまうのです。ここは、もうちょい時短したい所です。
そして、難題だったのが排尿です。ほとんどの脊損患者は下半身に感覚がないから、尿意もない。では、どうやっておしっこを出すのかというと、自己導尿という手段を用いるのが一般的です。自己導尿とは、尿道から柔らかいストローのようなものを膀胱まで突っ込み、おしっこを排出するというものです。
しかし、僕は感覚があるものですから、そんなことしたらかなりのセルフ拷問になってしまいます。聞いただけで痛そうでしょ。実際、慣れるまではものすごく痛いです。1日に5回もそんなことをするくらいなら、膀胱に穴を開ける手術をした方がましだと思っていました。
そこで、泌尿器科を受診し、薬を飲むことにしました。膀胱はかなり複雑な神経に支配されていて、腎臓から出た尿を腎臓に逆流させないように、対外に排出させるようにできています。だからか、飲む薬も3種類か4種類ありました。そして、「出てくれ。なむ~」という願いが通じ、普通に排尿出来るようになりました。薬は2ヶ月程度で止めてみましたが、しっかり出てくれています。
僕と同様に感覚が残っている脊損患者の方で、自己導尿されている方がいるとしたら、一度、泌尿器科の受診をおススメします。