セルフ・ナショナル・トラスト |
また、この組織による保護活動が著名となったことから、同様の趣旨を持って活動する運動、あるいは理念そのものを「ナショナル・トラスト」と呼ぶこともあるのです。
その手段は、
・寄付を募り、これを財団、NPO、NGOなど税制上有利となる組織を通じて使う手法によって、対象の維持・保全・未来への引継ぎを図る。
・行政組織に働きかけ、経済上・行政上・法制上の手法を工夫することにより、対象の維持・保全・未来への引継ぎを図る。
というものです。噛み砕いて言ってしまえば、「後世に残すべき貴重な自然や史跡を買い取ってしまい、保護しよう」といった所でしょうか。
で、タイトルの「セルフ・ナショナル・トラスト」とは、僕が勝手に作った造語です。
家の斜向かいに、長年持ち主がわからない土地があったのですが、その持ち主が判明し、その土地が売りに出たのです。ここに家を建てられてしまったら、22倶楽部からの眺めがとても悪くなりますし、心無い買い手によって皆伐されてしまったら、たまったものではありません。なぜって、この小さな森で、僕はムササビとフクロウを目撃しているのです。ムササビは移動の中継地として、フクロウは餌を探すために使っていたのでしょう。
そんな訳で、「心無い人に買われるくらいなら、僕が買って環境を保全してしまえ」と思ったのです。C.Wニコルさんが、黒姫に広大な土地を買って森を保全しているのと一緒のイメージです。僕が買ったのは猫の額程の面積ですが…。
自分で買って、自分のものにするけれど、目的はあくまでも、環境保全。ね、なんか理にかなった造語だと思いません?
下草を刈り、そこには、近所で伐採の危機に瀕していたヤマツツジや、手狭になってしまった22倶楽部の庭からモミジと白花ヤマツツジとホンキリシマとアジサイを移植しました。ヤマツツジは来月あたりには、きれいな花を咲かせてくれるでしょう。
ご近所の皆さんも、「僕が入れるように木道を作ろう」とか「BBQをやろう」とか、楽しみにしているようです。
ちなみに22ガーデンは、こんな様子です。赤ヤシオはもう終わりかけ、デショウジョウは赤い新芽が出てきました。白花ムスカリも咲いています。
このプリムラは毎年きれいに咲いてくれます。寒さに強いんですね。
今年はヒカゲツツジがたくさん蕾を付けています。