那須のおいしい店134 (ファミリーレストラン 五十番) |
以下は、2010年の冬に役場の担当者Sさんとやり取りです。長いですが、お付き合いください。
Q(僕):
那須町では、2010年、何頭のツキノワグマを捕獲したのか?また、そのクマはその後どうなったのか?
A(Sさん):
メールありがとうございます。
那須町農林振興課Sと申します。
今年のツキノワグマの捕獲頭数は3頭となっていて、捕殺件数も3件となっています。捕殺の理由としましては、ツキノワグマの捕獲については基本捕獲された市町において放獣することとなっています。
しかし、那須町においてはクマの生息域の中で人の入らない場所が存在せず、放獣先が見つからないといった状況になっています。
町としても、近隣市町や施設等にクマの放獣を受け入れてもらえるよう協議等を行ってはいますが、現状受け入れ先も見つかっていません。そのためやむを得ず捕殺の処分を行っています。
尚、生態調査についても捕獲され放獣したクマについてのモニタリングになりますので、現状としては行われていないところです。
また、何かありましたらご連絡いただければと思います。
Q(僕):そのクマたちはどこに現れたのか?また、生態調査も行わないで、捕殺するのは、非常に危険ではないのか?
A(Sさん):
メールありがとうございます。
回答が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
那須町農林振興課Sと申します。
今年、ツキノワグマが捕獲された場所については2頭が大谷地区、残り1頭が荻久保地区となっています。
いずれも集落付近で出没したものとなっています。
また、生態調査につきましては町独自では現在行っていませんが、「栃木県ツキノワグマ保護管理計画」の中で県土全体をクマの生息区域と位置づけ、生息数の調査や放獣した個体のモニタリング調査を行っています。町の捕獲についてはこの「栃木県ツキノワグマ保護管理計画」に基づき実施しています。
町としては今後も県と協議等を行い、最大限の注意を払いながらクマの対策を講じていきたいと思っています。
僕は、Sさんを攻めるつもりは全くありません。とても丁寧に返答してくれました。しかし、町としての対応は非常によろしくないと思います。自然あっての那須であって、それがなくなった瞬間に、その魅力は霧消します。生態系の頂点にいるツキノワグマ、どうにかして守らねばなりません。
僕の尊敬する、ドキュメンタリスト森啓子さんも「調査もろくにしないで、殺していたら、あっという間に絶滅するわよ!」と警鐘を鳴らしていました。
人間は生態系の頂点にいるのではなく、自然にとっては最も厄介な害獣であるということを忘れてはならないのです。
では、本題です。黒磯の中心部、板室街道沿いにある、「そりゃ、中華料理屋でしょ!」という店名のファミリーレストランです。昔、この店の前にあった店が五十番という名前の中華料理屋さんだったとのことで、そのまま名前を拝借したようです。ファミレスといっても、「○ス○」や「○イヤ○ホ○ト」といったような無粋な店ではありません。洋食屋さんと言うのが正しいかもしれません。でも、看板はファミリーレストランなのです。
ファミリーレストラン 五十番
栃木県那須塩原市材木町7-7
0287-62-0527
僕はハンバーグとカニクリームコロッケの盛り合わせ(1,000円)にしました。美味い!ハンバーグもカニクリームコロッケもかなりハイレベル。2週間煮込むというドミグラスソースもいい味です。浅草あたりで食べたら、倍近くするかもしれません。
きみこはハンバーグカツ(1,000円)。肉汁じゅわーです。メンチカツみたいなもんなんですが、やっぱりハンバーグを揚げている感じなんですね。
かずおはお店おすすめのロースカツ200グラム(1,200いくらだったかな)。ここのカツは揚げているのではなく、フライパンで焼いているとのことで、衣がとっても薄いのです。
食後はネルドリップで淹れてくれる珈琲がなんと50円(ランチのみ)!もちろん、挽き立て淹れ立てじゃないですが、これはデフォルトです。
外観からは想像がつかない、とってもいい店でした。(失礼)
■後日談
タンメンが食べたかったのですが、材料がないとのことで、味噌ラーメンです。見た目濃そうなのですが、そんなに濃いわけではなく、普通に美味しかったです。