栃木県警高速隊那須分駐隊の木崎智浩巡査長(31)が8月、東北自動車道で発生した車両火災の現場で、炎に包まれた車の中から決死の覚悟で運転手を救助した。わずかでも遅れれば最悪の事態も考えられた重大事故。命を懸けて一つの大切な命を救った勇敢な行動に、感謝と称賛の声が上がっている。【加藤佑輔】
車両火災が起きたのは8月7日午後1時20分ごろ。那須塩原市無栗屋の東北自動車道下り線西那須野塩原−黒磯板室インターチェンジ(IC)間で、東京都の男性会社員(当時43歳)の乗用車が、単独事故で路肩のガードロープを突き破ってのり面に飛び出し、炎上した。
目撃者からの通報で現場に急行したのは木崎巡査長ら4人の高速隊員。通報から約5分後、現場に到着すると、車はエンジン付近が炎に包まれ、運転手は車内で両足を挟まれて自力では外に出られずにいた。木崎巡査長らはすぐに車載の消火器で消火活動をしたが、火の勢いは予想以上に強く、容易には収まらなかった。消防の到着にはまだ時間がかかりそうだったが、やがて火は運転席に迫っていった。「熱い……、熱い……」。男性のうめき声が聞こえた。
「このままでは、男性は焼け死んでしまうかもしれない」。木崎巡査長は炎上する車両への突入を決意した。後部のハッチバックドアから身を滑り込ませると、火に包まれる恐怖に耐えていた男性に「頑張ってください」と声をかけ、カッターでシートベルトを切断。その後、約5分かけて少しずつ男性の体を車外に引っ張り出した。
男性は両足などをやけどし、木崎巡査長も煙を吸い込んだことによる気道熱傷でそれぞれ病院に搬送されたが、2人とも命に別条は無かった。
数日後、男性の母親から「息子を助けていただき、ありがとうございます。お陰様で命拾いしました」と感謝の言葉があったと同僚隊員から伝え聞いた木崎巡査長。無傷で助けられなかったことに申し訳なさを感じながらも、「命を助けられたことは、本当に良かった」と振り返った。
以上が事故に関する毎日新聞の記事です。この場を借りて、命の恩人の木崎さんに御礼を申し上げると共に、ご迷惑お掛けした方々にお詫び致します。
元気になったら、改めて、木崎さんには御礼に伺います。
ちなみに、記事は、おおまかには合っているのですが、全て正しい訳ではありません。